科学史、音楽、露西亜、そして、、、

アクセスカウンタ

zoom RSS 生命の起原

<<   作成日時 : 2005/12/15 23:31   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 オパーリンの『生命の起原』岩波書店、1969年(原著は『生命の生成と初期の発展』1966年)を読み終えた。生命の起原に関する話がこんなに面白いとは最近まで知らなかった。生物や化学にたいした知識のない私はこの本を飛ばし飛ばし読んだだけだが、心踊らされるものがある。それは無機物から(有機物、タンパク質、原始生物等々を経て)知的生物にいたるまでの進化の過程を壮大なスケールで描き出すオパーリンの豪胆さに惹かれるからでもあるが、それが生物だけでなく地球そのものの進化とも密接に結びついているからであろう。
 この本は徹底した弁証法的記述を貫きながら、地球の、そして生命の発展の道のりを描こうとしている大きな叙事詩である。自然科学の本というよりは歴史の本のようでもある。あまり昨今ははやらない歴史書のスタイルではあろうが

 オパーリンはこの本の最後を、人間の更なる社会的進化への見通しを述べつつ次のように締めくくる。「人間の進歩の広い大道は個々の人間個体の生物的進化によるのではなくて、人間の社会的生活の完成化、すなわち物質運動の社会的形態の進歩を通じて行われるのである」(石本真訳、207頁)
 一瞬、ナチズムへのあてつけかと思ったがそれは深読みしすぎか。しかしこうした精神は、自己責任ばかりを言う無責任な政府を戴く最近の日本ではほとんど忘れられているな。

 ところで上述の訳文を読んで、どうも硬い、もっとこなれた訳をつけられないのか、と思った方もいるかもしれないが、私も同感である。しかしロシア語というのは、何も考えずに訳していくと漢語熟語の多い、硬い文章にどうもなってしまうのだ。この点、今後はもう少し工夫しなければならないだろう。私自身も含め。

テーマ

関連テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
生命の起原 科学史、音楽、露西亜、そして、、、/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる