科学史、音楽、露西亜、そして、、、

アクセスカウンタ

zoom RSS 国際関係ニュースあれこれ

<<   作成日時 : 2006/08/19 01:18   >>

ブログ気持玉 0 / トラックバック 0 / コメント 0

 国際関係でいろいろあったここ一週間ほどだった。ロンドンでのテロ騒ぎ、靖国参拝、根室での銃撃。

 ロンドンのテロ騒ぎは私にとっても他人事ではない。来月、学会出席のためあの国に少しばかり行くことにしているからだ。それまで、値段等の勘案でBA(英国航空)の飛行機で行こうかと思っていたのだが、あのテロ未遂事件ですっかりビビッてしまい、JALを使うことにした。日本軍が撤退した今となってはイスラム過激派が日本を標的にする動機は少ないだろう、と考えたからだ。私はJALは嫌いで、あまり信用していないが、ほかの航空会社の席が空いていなかった以上、背に腹は替えられぬ。
 こうやって人は信念を少しばかり曲げつつ妥協していき、ついには転向してしまうのだろうか。ううむ笑えん。

 靖国参拝は、なんと言うか、成人式で若者が荒れるのと同じ構造ではないかと思うようになってきた。私は首相が靖国に行くのには反対で、というより靖国の存在そのものに納得がいかないので首相であれ誰であれ靖国に参拝に行くような人間とは付き合いたくない。よく言われるように、これによる外交上の影響だけに着目したとしても、参拝は下策である。
 ただ、それを声高に言っても仕方がないのかもしれない。幼稚な20歳は「さあ今年も彼らは騒ぐんでしょうか」とカメラを向けられるとカメラの前で調子に乗る。小泉首相の精神年齢はこと外交に関しては幼稚な20歳とたいして変わりがないのだから、一番の方策はみながしめし合わせて無視することではないか。そうすれば彼のような人間が参拝する動機もなくなるかもしれない。
 ついでに、中国や韓国にも袖の下でも渡しながらお願いしてみるか。「すみません、うちの大将、単に幼稚なだけなんです。無視してやってくださいな」「所詮はアズマエビスが島国根性丸出し、国際感覚マイナス100パーセント大バーゲンでやっていることですから、見逃してやってくれませんか。中華の寛大さを見せることになって、そちらさんにとっても悪い話じゃないでしょ」
 ・・・ううん、これはさすがに無理か。よく言われるように、あちらさんにも日本批判をやめられない事情があるのかもしれない。もっとも、中国や韓国の方策を国内向けのエクスキューズとしてのみとらえるのは、傲慢だし、重大な視点を看過してしまう危険性があると私は思うけれど。

 ロシアによる漁船銃撃はさすがにショックであった。あの国の国境警備、ひいては国家の威信を守ることに対する強硬な姿勢を改めて認識させられたから、だけではない。個人的な話だが、あの三日前に私は、釧路の市場でハナサキガニ(ご存知だろうか。北海道のごく一部の海域でしか取れない、割とレアなカニである)を買って家族への土産として送っていた。根室周辺の海域はハナサキガニの好漁場でもあるといい、また銃撃された船はカニ漁船だったとも言う。ひょっとすると、私が買ったカニも、根室の漁師がロシア国境警備隊の目をかいくぐって獲ってきたものかも知れない。そんなことを考える。

 それにしても、いざというときには容赦なく力にものを言わせるロシアのやり方を改めて印象付けられた事件ではあった。こうした側面は、アメリカのそれと同様、私も虫が好かない。しかし一方で、居丈高で露骨な国家が出来上がってしまう過程に対しての理解もできなくもない。
 ロシアは数百年前から、弱く伸びきった国境線と雑然とした国内状況を抱え、外国に侵略されどおしの国であった。一度、日本にも侵略されている(われわれの多くは忘れているが)。そうした国において、国境警備隊に、神経質になるなというほうが無理というものだろう。(もっとも、居丈高なところとルーズで能天気なところが同居している国でもあるから、根室の「密漁」に対しても意外に杓子定規でもない対処が多くあったのではないか、と勝手に推察するのだが)
 「銃撃することもないのに」という声もあるようだが、それは平和な島国の国内向けの論理に過ぎない。まして、外相のように「あそこは日本の領土なのに」などという、世界のどこに行っても通用しない根拠に基づいてものをいうのは、国内向けのパフォーマンスにはなるだろうが、問題解決にとって何の意味もない。あちらは、たとえ民間人であっても国境を侵犯するものには神経を尖らす国であり、仮に国際的な非難を浴びることになろうが国境の安全保障を優先し、そのためには犠牲すら時にはやむをえないと考える、そういう、苛烈な考えを持たざるを得ない歴史と国内事情を持った国なのである。まして日本は、いまだに仮想敵国待遇であり(日本人がロシアに行くにはどんなに短期間でも煩瑣なヴィザ取得が必要とされる)、アメリカの子分として油断ならない国と見られているであろうから、なおさらだ。かの国の安全保障への執着は、アメリカのような「自由への侵害を許さない」というような妙ちくりんなイデオロギーに基づくそれではなく、もっと原初的で、単純明快な理由に基づいている。
 こうしたロシアの姿勢のいい悪いを云々することはともかく、外国を相手にする際には、自分たちとはまったく異なる感覚で対処されることがある、ということは十分気をつけるべきだろう。対ロシア関係に限らず、日本の外交(国のそれであれ、個人間のそれであれ)に昔から欠けているのはおそらくそういうところであるから、十分意識せねばなるまい。

テーマ

注目テーマ 一覧


月別リンク

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!
ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。
→ログインへ

トラックバック(0件)

タイトル (本文) ブログ名/日時

トラックバック用URL help


自分のブログにトラックバック記事作成(会員用) help

タイトル
本 文

コメント(0件)

内 容 ニックネーム/日時

コメントする help

ニックネーム
本 文
国際関係ニュースあれこれ 科学史、音楽、露西亜、そして、、、/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる