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zoom RSS カリーニングラード紀行

<<   作成日時 : 2010/06/28 16:55   >>

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 欧州旅行の前哨戦として、バルト海沿岸の歴史ある都市にしてロシア連邦の飛び地、カリーニングラードに三泊してきた。半年前に旅行した際に知り合った友人(セリョージャ、デニス)が住んでいるので、彼らを訪ねるのを主な目的として。
 6月24日、モスクワから飛行機で2時間にてカリーニングラード着。セリョージャとすぐに落ち合えた。市内のホテルで、荷を下ろして、デニスの家に向かう。鶏の丸焼や小魚を肴に、幾度も再会を祝する口上を述べ、何杯も開けた。この晩はデニスの家に泊めてもらう。
 6月25日、ちょっとしたトラブルを解決するためセリョージャに連れられて街中に向かい、昼食をとったのち、ホテルに戻ってシャワーを浴びる。このホテル、典型的なソヴィエト式のそれで、通常のサービスは期待できないが(部屋にシャワーはなし、電話はなし、冷蔵庫の中には何もなし、朝食もなし)、建物全体が重厚で雰囲気あるのと、部屋が広々としているのと、安いのと、意外にも無料で使える無線LANが通っているところがよろしい。ただ、後から考えると、この旅行ではホテルをとる必要はなかったかもしれない(セリョージャにも同じことを指摘された)。
 セリョージャはこの日仕事があるということで―と言っても逆に、私につきあった午後一時ごろまではなかったのだろうか。どうもロシア人の労働形態はよくわからない―、一人街をぶらついて時間をつぶす。カリーニングラードの面白いところは、街の大部分がソ連式の町並み、建物で埋められている中、時たまにドイツ時代の遺産というべき建物に出くわすところだ。ロシアからドイツに行く人、あるいはドイツからロシアを目指す人にとっては、文化的相違に身を慣らすために、まずはこの町に行ってみる、というのも一つの手かもしれない。
建物に関して言えば、両者を見比べるとどうも「ブルジョア文化」のほうに軍配をあげたくなってしまう。
 夜9時(念のために言うと、まだ明るい)、某ホテルのロビーでセリョージャと落ち合い、彼の女友達、レーナの家を訪ねる。レーナはいまだに私にとってはなぞな女の子で、セリョージャとどういう知り合いなのか、聞いても要領の得ない答えしか返ってこなかった。家族や恋人ではないらしい。
 レーナの女友達二人も加わり、5人でナイトクラブに繰り出す。久々に踊った。朝4時まで飲み踊り、それ以上どうこうすることもなく、タクシーでホテルに戻った。このクラブでは客の平均年齢型高めなのが目に付いた。おじさんおばさんも、息子娘のような年齢の人たちと一緒に楽しんでいた。
 翌朝、ひどい二日酔い。なんとかホテル付属のカフェでカーシャ(粥)を3口ほどすすったが、部屋に戻ってまたも沈没してしまった。前日にセリョージャと、明日は海に行こうという話をしており、彼は何回か携帯に電話をくれたようだが、起きられず。2時ごろ、ようやく応答し、彼の指示に従い、駅に向かう。さすがにむっとしていた様子だったが、すぐにまたいつもの冗談好きのセリョージャに戻った。一般にロシア人は、一時の感情を後にまったく引きずらない傾向があるが、そういう意味で、セリョージャも典型的なロシア男だ。
 駅でレーナと落ち合い、3人で郊外電車に乗り込み、バルト海を目指す。天気は上々。北国の夏は、午後3時や4時になってからどこかに行こうと行動を起こしてもゆっくり楽しめるのがいい。セリョージャは昨晩あれだけ飲み食いしたというのに、電車の中で、あれは何と言うのか、コニャックに炭酸レモン水を混ぜた特性カクテルをがぶがぶ飲み、目的の駅に着いたら着いたで近くのカフェでハンバーガーをほおばっていた。ロシア男…
 1時間ほどで瀟洒な保養地、スヴェトゴロツクに着く。しかしまあ、思うのだが、なぜ人間は陽のさす海を見るとそれだけでわけもなく興奮してしまうのだろう(北国で生活を送った人間だけかな…)。
 30分ほど海岸を歩き、セリョージャの「俺様の場所」に行きつく。ここには「俺様の石」もあるらしい。レーナはここにシートを広げて寝転がってしまった。われわれは彼女の目に触れないところに行って全裸になり、泳ごうと試みたが、これはかなり無謀な試みであることが明らかになった。空気は温かいが、水はまだ冷たい。20度もないだろうか。あまりの寒さに二人ともすぐに音を上げ、陸に上がる。
もう一つ明らかになったのだが、私はどうも泳げなくなっているのかもしれない。10年前は確か泳げた気がするのだが。情けなし。
 ぶるぶる震える私を横目に、セリョージャは「俺は寒くない。贅肉があるから」とこともない。いやはや。服を着て、レーナと三人でとりとめない話をしつつ、日光浴。そういえばこのとき琥珀のかけらを発見して拾ったのだが、あれはどこに行ったのやら。探して発見したものはなぜかすぐに失われる(何の話だ)。
 街に戻り、スーパーでアヒルとスパゲッティとワインを買い込む。レーナの家でまたイタリア風小規模パーティーと相成ったのだが、セリョージャが選んだスパゲッティのソースはあり合わせのトマトケチャップで、ひどいものだった。「今度スパゲッティを食べる時にはソースは俺が作るよ」と宣言しておいた。これは実現されるのだろうか。はてさて。
 さすがにこのころは三人とも疲れが隠せないが、レーナを除く野郎二人は午前一時になってアヒルをむしゃむしゃ食べる。しかし脂身ばかりでどうもいまいち。残したアヒルはすべて、レーナの飼い犬、ライムが平らげてしまった。
 翌朝5時起き。セリョージャとホテルにタクシーで向かい、荷をまとめ、デニスの到来を待つ。空港まで彼の車で送り届けてもらい、三人で出立までコーヒーを飲みながらまたよもやま話をする。「年末はまたカリーニングラードに来いよ」と言うので、「それは構わないが、お前らも日本に来いよ」とくぎを刺しておいた。
 この旅行から得た結論としては、何も観光資源がなくとも(いや、カリーニングラードにはそこそこの観光資源はありますけどね)、そこにいい友達さえいれば三日は遊べる、ということか。当たり前のような話ですが。

 このカリーニングラードではいわばセリョージャにおんぶにだっこのような形で、完全に楽をさせてもらったわけだが、これから向かうドイツ等では、言葉も文化もよくわからない中、ほぼ自分ひとりでもろもろのことをこなさねばならない。さて、どうなりますやら。

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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
じゅにさんのブログは、どうも薄笑いを浮かべながら読んでしまいます。なぜだろう。
女性も加わりとても楽しそうでよござんしたね、とひがみ半分のコメントをしてみる。
俺だって女の子と飲むことぐらいあるんだい、と負け惜んでもみる。
だいご
2010/06/29 06:56
ううむ、カリーニングラードの女の子は・・・むにゃむにゃ
KanayVc
2010/06/29 16:14

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