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zoom RSS 後生畏るべし

<<   作成日時 : 2008/01/23 00:34   >>

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 大学に野暮用のために出かけたら、研究室で刊行している紀要(一応査読つき、私も二本、論文を載せたことがある。ちょっと自慢)が刷り上っていたので、もらってきた。いくつかさっそく読んだのだが、研究室所属の皆さんの力作がそろっている。特に後輩たちの活躍がまぶしい。
 最近、日本国内でのわれらが科学史・科学哲学の分野で、私より3-4年下の学年に属する(D1-D2)新進の超若手が頑張っている。科学史でいえば、S君は海外の一流雑誌に投稿してそれが見事アクセプトされた上に(すごいなあ)その論文提出後半年もしないのに二本目の仕上げに余念がないというし、京都のA君は修士課程在学中に楽々と全国紙に論文を載せた上にさらにその敷衍を怠りなく、また一般読者・聴衆に対する科学史教育にも熱意を示しており、国際デビューも間近らしい。彼らは科学史の超王道といえる分野を手掛ける上、学問に対して非常に真摯な印象を受ける。やくざな分野で少々日本語論文を書いただけで疲れている(まあ、一応去年、モスクワの研究会みたいなところでロシア語の発表はしたが、あれは国際デビューなのかどうか)私のような中途半端なものからすると、ずいぶんたいしたものだ。科学哲学の分野でも、ずいぶん頑張っている期待の新星が身近にいるようである(直接の交流は少ないし、私は彼らの論文を十分に理解できていないけれど)。
 大きな声では言えないが、私より5歳ぐらい上から1,2歳下までの世代に属するこの分野の若手には、せっかく悪くない修士論文を書き、研究者としての能力だって備えているであろうに、なかなか成果を論文にまとめて発表しないじれったい人、あるいは隣接分野に逃げているようにしか見えない人(まあ、彼らにも言い分はあるんでしょうが)が多く、彼らに対して「おい、あんたら奨学金もらってるんだから、成果の発表をしろよ。うだうだ言わずにとにかく書けよ。俺はあんたらの作品、早く読みたいんだよ」と内心思ったり、時折口に出してきた。そしてその中では、まあ俺は才能はともかく、論文は人並みには書いてるものね、ちゃんとやることやってるもんね、と思ってイバッていたのだが、ここ1-2年の間に、にわかに、精力的な後輩が次々と現れ、内心焦っているところである。とはいえ5年以上も同じ分野をつついていると、焦って頑張ろうとしたところで、自分の専門に対する倦怠(とまでは言わないが純粋な好奇心の減衰)、そして気力の限界をどうしても感じてしまうのが痛いところだ。
 後輩たちよ、がんばれ、科学史・科学哲学の未来は君たちの肩にかかっている(実際、彼らを見ていると、これらの分野は決して、時に言われるほど「斜陽」の状態にあるとは思われない)。俺? まあ、「いつの間にか消えましたね、あの人」と言われないようにせいぜい打開策を考えて頑張るよ・・・最近弱気だなあ。

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