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zoom RSS 十月革命90周年記念日に私は何をしていたか

<<   作成日時 : 2009/11/08 19:49   >>

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 昨日はそんなわけで92周年記念日だったわけですが、2年前の11月7日、つまり90周年記念日に自分がやっていたことを思い出していた。

 その頃はモスクワ中心部に近い某大学寮に暮らしていた。その日(水曜日だった)、午後まではモスクワ郊外の文書館か、あるいは自分の部屋で過ごしていたのだと思う。夕刻、市内中心部にある文書館に行こうと思ったのだが、行く途中にトヴェリスカヤ通り近辺で共産主義者たちの会合が行われているのを見かけ、好奇心からのぞいてみることにした。集会の場に入っていくには狭苦しいゲートのようなところを通っていかなければならない。周囲は警察が取り巻いていて、場合によっては実力行使も可能、といった雰囲気だ。緊張の中、赤旗に取り巻かれる。ロシア国旗ばかりを日ごろから見せつけられ外国人として疎外感を感じていた私だが、国際主義の象徴である赤旗を見て妙にほっとしたことを覚えている。
 その後、文書館に閉館時間ぎりぎりに行くと、ちょうど同業の日本人大学院生ぬまお氏が出てくるところであった。あいさつを交わしたところ、これからうちに遊びに来ませんかとの申し出。おお、有難い。二つ返事で承諾する。
 ぬまお氏のアパートは中心部に近く、便利な場所にある。(実は今私はそこに住みついている)彼のロシア人の奥さんもしばらくすると帰ってきて、歓待してくれた。三人であれこれ話し込んだ。田舎で取れたとかいう蜂蜜酒だったかどぶろくだったか、とにかく癖の強い酒を消費してくれないかと奥さんに頼まれ、私はお安い御用と、一も二もなくひきうけてしまった。
 そのうちすっかり私は出来上がってしまった。それでもどうにか地下鉄に乗り、寮にたどり着いた。で、ここからが問題なのだが、どうも深夜、よほど高揚していたのか、私はフランス人留学生にして共産主義者のJの部屋に押し掛けたらしい(このあたりになると記憶が完全に飛んでいる)。あとからのJの話を総合すると、私は相当手がつけられない状態だったらしい。“Коджи, откуда ты приехал? (浩司、今までどこにいたんだ?)”“Откуда? Ну, ты знаешь, я из Японии приехал!(どこからだって? 知ってるだろ、俺は日本から来たんだ!)”という全くかみ合わない不毛な会話を重ねた挙句、私は―ああ、Jよ許せ―Jがその日パレードに参加した際にもらってきた小さな赤旗を強奪して自分の部屋に戻ったのだという。
 翌日起きた時に枕もとにその赤旗があることに気付き、また顛末をJの口から聞かされ赤面した私は、旗を返そうとしたが、いやかまわない、お前にやるよ、とのありがたい申し出。結局この旗はその後しばらくして、私の手により資本主義国家日本にもちこまれる事となった。
 ちなみに寮内ではその後もしばらく、この「赤旗強奪事件」が語り草になっていたという。あな恥ずかしや。

 幸せな日々だった。大学院に入院して以来一番いい時期だったかもしれない。

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