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zoom RSS ロシアからドイツへ―第一印象

<<   作成日時 : 2010/06/30 16:23   >>

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 カリーニングラードを6月27日朝発ち、空路で、リガを経由して帝都ベルリンに向かう。地図で見るとこのルート、いったんベルリンから離れてまた舞い戻っているわけで、なんだか非効率だが、この便しか見つからなかったのだ。
 リガ空港では西側世界の息吹が感じられるかと思ったが、この予測はほぼ当たり、部分的には外れた。ロシア語表示を見かけず、建物そのものが整然として清潔であり、荷物のセキュリティーチェックが異様に厳格で(ロシアの空港では、正直に言って、荷物や身の回り品に関してはあれほどチェックを厳しくはやらない)、ロシア人以外の人間を見かけることが多いという意味では当たった。部分的に外れたというのは、なんだかんだいってロシア語がここでも割に使われていることだ。タラップ近辺での乗務員整理員(?)のお兄さんは、話す相手によって英語、ロシア語、ラトビア語(だと思う、たぶん)の三か国語を使い分けていた。すごいというか、ご苦労様なことである。シェンゲン協定締結諸国への入国審査では、英語でのやり取りを余儀なくされることをあらかじめ覚悟していたのだが、管理官のお姉さんは「ロシア語しゃべれる?」と私の顔を見るなり聞いてきて、ロシア語での質問となった。
 ついでに言うとこの入国審査では、ロシア滞在時の身分や今後の旅行プランについてかなり根掘り葉掘り聞かれた。後者についてはともかく、前者については管理官様よ、あなたの管轄外じゃないの、と思わないでもない。ロシアからヨーロッパに入国する人間というのは、たとえ日本人であっても怪しまれるのだろうか。この点に関する情報と意見、もしありましたらお願いします。

 リガから一時間ちょっとでベルリンに着く。いよいよヨーロッパ文化の中心地のひとつに潜り込むわけである。
 テーゲル空港に着いたのだが、旧東ベルリン地域にあるホテルまでどう行ったらいいのか分からず、迷った挙句タクシーを使った。高くはついたが、後から考えればこれは正解だったようにも思う。タクシーの運転手はトルコ人で、運転中ずっと電話で喋っている。私が初めてのドイツで雨あられと聞かされた言語は、ドイツ語ではなく、トルコ語だった。ホテルの部屋は屋根裏部屋のようなところだが、まあ、中庭に面していて涼しいし、施設等は文句はない。
 一日目はもう博物館などは閉まっている時間だったこともあり、散策のみに費やした。テレビ塔や聖マリア大聖堂、フィルハーモニーザールやソニーセンターなどをひたすら横目にだけ見つつ歩いた。
 ところでこの日は球蹴りの試合があり、ドイツが勝ったらしい。まあ私には関係のない話だが、いわゆるサポーター(本当にサポートしているのでしょうか)が市内いたるところで咆哮しており、散策を楽しみたい身にとっては大迷惑。

 以下、ドイツの第一印象を思いつくままに挙げている。ちなみに私が一番よく知っている外国はなんといってもロシアであり、ロシアとの比較という目線がどうしても入ってしまっていると思われる。以下の雑感は、そういう(旧西側世界の中ではかなり変な)人間の個人的なものである、と思っていただければありがたい。

・飛行機で到着する際、快晴だったことを幸いに空から風景を見たのだが、ここはなんとまあ大地が開発されつくしている国であることだなあ、という感慨をもった。いたるところに集落があり、人間の手が入った跡があり、一方で茫洋とただ続く森、などといったものは見かけない。(もちろん、森が存在しないというのではない。それはたくさん存在するのだが、あくまで「人間によって確定された領域としての森」なのであり、「開発されそこなった手つかずの地帯」ではない)これはロシアとの比較だけでなく、すぐ東のポーランド領らしき場所と比較しても思ったことである。もっともこれは単純に人口密度の問題かもしれず、第二次世界大戦以後、プロイセン地域在住の大量のドイツ人が、故郷がポーランド領になったことを受けて西のほうに追いやられたことと関係があるのかもしれない。一度、調べてみる必要がありそうだ。
・道路を走っている車がとにかくみなピカピカで、高そうなので驚いた。金満国だなあ。
・噂には聞いていたが、街中では自転車が縦横無尽に走り回っており、自転車専門の道らしきものも画定されている。道路がすべてきちんと舗装されているからこそできることである。あっぱれ。
・ごく一部で見たにすぎないが、頭上に張り巡らされている土管のようなものを見かけた。あれはなんだろう。上水道? それにしてもなぜ地上数メートルのところに…
・ベルリンの地下鉄は、路線図、切符の買い方ともに、複雑すぎて何が何やら。モスクワの地下鉄は単純明快だったなあ(遠い目)。
・水道が何だか妙だった。いや、水の話ではなく、洗面台が、すぐさま水が流れるような仕組みになっていないのだ。栓のような金属物質がはめ込まれており、いったん水を貯めこんだ上で微量ずつ流していく仕組みになっている。これはドイツ全土でそうなのだろうか。若干気持ち悪く感じたのだが、環境への配慮のために採用された仕組みなのだろうか。
・ホテルの窓は二重にはなっていない。冬の寒い時期、大丈夫なのだろうか。
・カフカス風の料理屋らしきものはない代わりに、トルコ風のそれはよく見かける。私も初日、ケバブ(鶏肉や野菜をナンのような生地で包んだもの―と言っていいのかな)で腹を膨らませた。モスクワで食べた同様の料理より、スパイスが抑えられて、柔らかな味わいだった。
・ロシアよりも全体として老人を多く街中で見かけたような気がした。ドイツのほうが道路その他の環境整備が整っており、老人が外出しやすい条件がある、ということも大きいのだろうが、最大の原因はおそらく、ロシア人の多くは(特に男性は)老人になる前に死んでしまう、ということにあるのだろう。

 いろいろ驚き感心はしたが、全体的には、旧東ドイツ地域を最初に見たせいもあるのだろうか、先進国と言ってもこんなものか、という若干の失望の混じった感想を抱いた。モスクワほどではないにせよ、道路には吸い殻が捨てられ、醜い張り紙が電柱に張ってあり、壁という壁には落書きがなされ、路上駐車の車も見かける。地下鉄構内もなんだか薄汚れている。逆に言うと、西側世界に対する期待感というのが私の中で強すぎたのかもしれない。亡命した旧東側諸国人のようだな…

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