アクセスカウンタ

zoom RSS テーマ「教育生活」のブログ記事

みんなの「教育生活」ブログ


講義「科学という文化」明日から開講します@電気通信大学

2011/10/02 20:06
 ネット上ではあまり言っていませんでしたが、今年度後期(10月―3月)、電気通信大学にて非常勤講師として一般教養科目「科学という文化」を受け持つことになりました。受講生の皆様、よろしくお願いします。

 以下が現時点での講義計画です(明日のガイダンスの時に配るものとは若干の異同があります―講義のルールや成績評価等については割愛してます―が、講義計画については変わりません)。
 科学という文化というか、20世紀の科学技術と文化との相互関係、という感じですね。お気づきの点、助言等ありましたら遠慮なく、コメント欄にお寄せくださいませ。

 第15回についてはまだちょっと考え中。

科目名:科学という文化

講義のねらい:

 科学技術の発展ぶりやその内容・成果は、我々の生活・文化に大いに影響してきたし、今なおしている。20世紀には、科学技術がもたらす恩恵と弊害はますます多数の人間、多数の地域に及ぶに至っただ。また、科学技術の発展を受けた新たな芸術作品・思想的潮流が生まれてきたほか、科学技術と社会・国家との新たな関係性の中から、科学者や技術者の行動規範や倫理もまた、問い直されることになった。
 この講義では、上記のような問題に関連する20世紀の歴史的事例をいくつか取り上げる中で、科学技術とほかの人間の営為との関係性についての、受講生の興味を喚起し、理解を深めることを試みる。

講義計画:


・第1回(10/3).ガイダンス
・第2回(10/17).20世紀科学技術と文化―視角
それまでの、あるいはそれ以降の時代と比べ、20世紀の科学技術には、その営為の方法、その成果が科学者・技術者共同体を超えた広範囲の社会的・精神的領域にもたらした影響について、いくつかの特徴がみられる。それはどのようなものだったのだろうか。
・第3回(10/24).戦争と科学技術(1)―日露戦争、第一次世界大戦
史上初めて無線通信機器が利用された戦争として知られる日露戦争、化学兵器・航空機・戦車等の利用がなされた第一次世界大戦の様相を、科学者・技術者の戦争へのかかわりを中心にみてこう。
・第4回(10/31).槌音がこだまする―前衛芸術と科学技術
科学技術の目立った発展ぶりと産業構造の変革は、芸術家たちをも大いに刺激し、20世紀初等に前衛芸術運動をもたらすことになった。イタリアとロシアにおける未来派運動を、絵画や音楽を鑑賞しつつ概観してみよう。
・第5回(11/7).科学者の思想(1)―生命圏、知性圏
地球科学、生物学(進化学説)、人類学等が発展するに従い、科学者たちの中には、時にとして夢想的とも思えるような壮大な地球あるいは人類の現状と未来に関する構想を持つ者も出てきた。ロシア・ソ連の地球化学者ヴェルナツキーと、フランスの人類学者・宗教家テイヤール・ド・シャルダンの思想についてみていこう。
・第6回(11/14).イデオロギーと科学技術―ソヴィエト型マルクス主義の場合
20世紀の新興国家ソヴィエト連邦は、その世界観を科学に立脚し、技術を振興発展させることに(効果のほどはともかく)とりわけ熱心に取り組んだ。マルクス主義思想を受け継いだソ連イデオロギーと科学技術との関連についてみていこう。
・第7回(11/28).戦争と科学技術(2)―第二次世界大戦
史上最大規模の総力戦となった第二次世界大戦では、交戦諸国は科学技術の粋を集めようとした。「物理学戦」と呼ばれることもある同大戦への動員に科学者たちはどう対応したか、主としてソ連・日本の物理学者の事例をもとに考えてみよう。
・第8回(12/5).中間試験 
これまで扱ったトピックから論述問題。興味ある問題を選択してもらい、回答してもらう。持ち込みは可。
・第9回(12/12).科学者の思想(2)―数的調和の夢
20世紀には宇宙論が長足の進歩を見たが、それに取り組むなかで、宗教的ともいえる、調和した宇宙の表象に取りつかれた、優秀な科学者もいた。イギリスの物理学者エディントンらの数秘術的発想について、その源流を探ってみよう。
・第10回(12/19).核物理学者の倫理と行動―オッペンハイマー、テラー、サハロフ
第二次大戦中の原爆開発、戦後米ソの核兵器開発競争の中で甚大な役割を果たした物理学者たちの中には、強烈な政治的主張(さまざまな方向性の)をするに至った者たちがいた。彼らをそうさせたのはなんだったのか、探ってみよう。
・第11回(12/26).戦争と科学・技術(3)―小銃の開発と普及
驚嘆すべき技術上の発想によって作られたが、それが優れているが故に悲劇的な帰結がもたらされた例として、小銃カラシニコフの開発と普及の例が挙げられる。その設計思想と、世界情勢へもたらした影響について知ろう。
・第12回(1/16).核時代の黙示録―文学・映画の表象における
核兵器、「核の平和利用(原子力発電等)」がもたらす厄災について、戦後の思想家・芸術家たちは意識せざるを得なかった。20世紀後半芸術における核の表象について、いくつかの文学・映画作品をもとにみていこう。
・第13回(1/23).科学史・科学哲学の興隆
科学や技術の発展ぶりやその性格づけ等々を扱対象とする学問領域である科学史・科学哲学が興隆したのも20世紀であった。これら分野の発展史を述べたうえで、科学者や技術者にとって同分野がもつ意義について考えよう。
・第14回(1/30).チェルノブイリ―いかにして、なぜ?
最近まで史上最悪の原発事故と言われてきたチェルノブイリ原発事故(1986年)。これが起こった要因はどれほど、ソ連の社会体制の特殊性と結びついており、どれほど結びついていなかった(普遍的な要因があった)のだろうか。
・第15回(2/6).概括と展望 

2/20 期末試験(中間試験と要領は同じ、出題範囲は今期後半のトピック)


 もぐりも歓迎です。月曜7限(19時半―21時)、調布キャンパスA202。
記事へ面白い ブログ気持玉 1 / トラックバック 0 / コメント 0


トップへ | みんなの「教育生活」ブログ

科学史、音楽、露西亜、そして、、、 教育生活のテーマ/BIGLOBEウェブリブログ
文字サイズ:       閉じる